2023/03/24
厚生労働省から「サーバー空間から違法・有害な労働募集を排除するための対応」について周知依頼がありました。
いわゆる「闇バイト」で実行犯を募集する強盗事件等が広域で発生しており、3月17日に政府により「SNSで実行犯を募集する手口による強盗や特殊詐欺事案に関する緊急対策プラン」が策定されました。
同プランでは、「実行犯を生まない」ための対策として、「サーバー空間から違法・有害な労働募集を排除すること」が盛り込まれています。
これを受け、厚生労働省職業安定局から、当協会宛に以下の事項について、会員企業及び職業紹介事業者に対して、周知を行うよう依頼がありました。
各職業紹介事業者におかれましては、従事者に対し、必要に応じて同様の周知をお願いいたします。
なお、募集情報等提供事業を兼業する会員企業及び職業紹介事業者におかれましては、違法・有害な募集情報についても、その排除に向け同様の対応をお願いします。
1 犯罪の実行者を募集する「闇バイト」等の情報を発信することや当該求人を紹介することは、「公衆衛
生上有害な業務に就かせる目的」での「労働者の募集」や職業紹介として、職業安定法第63条第2号
に規定する公衆道徳上有害な業務(有害業務)に該当します。違反者は、1年以上10年以下の懲役又
は20万円以上300万円以下の罰金に処せられます。また、適切な措置をとらない場合等には、同法第
5条の4に規定する的確表示義務違反その他の法令違反となることがあります。
2 違法・有害な募集情報・求人情報(疑わしい情報を含む。以下同じ)の掲載を防止するために、以下
のことなどをチェックしてください。
① 求人内容、勤務条件を踏まえて、およそ正規業務では考えられないような高額な報酬が提示されて
いないか、など。
② 求人者の所在地の住所や電話番号等の連絡先が架空のものでないか、求人者の公式ホームペー
ジにアクセスできるか、など。
3 違法・有害な募集情報・求人情報を発見した際は、通信ログ等の関連する情報の保全等に努めた上
で、直ちに削除や公開の停止、労働者が応募できないようにする措置を講じてください。
4 併せて、都道府県労働局及び都道府県警察本部に通報した上で、その指示・助言等を受け適切に対
応してください。